「本を読むなら紙に限る!だから、電子書籍はちょっと…」という人は私だけではないはずです。
この記事を読めば、電子書籍サービスの利用を迷っている方の不安が軽減し、一歩先へ踏み出せるようになると思います。
電子書籍で読む習慣に切り替えたい!と思い始めたのは、10年ほど前に友達から書籍の電子化(本の自炊)について聞いたことがきっかけでした。
それ以降、電子書籍への移行を考えたことは、数えきれないほどあるけども、未だ紙の本での購入が多い、拗らせ組のめぐるです。
そろそろ本気だそうか
本の雪崩が起きちゃうよ?
本の自炊や電子書籍サービスは、頭の隅にモヤっと溜まる澱のような状態で放置され、気になりつつも殆ど手をつけないまま、本の所有数を減らせるような電子書籍サービスの利用には至っていません。
でも、流石にこの状況から抜け出し、「これに決めた!」と電子書籍に移行した生活の中に飛び込めたら、それはそれで楽しそうな気がしています。
今回は、重い腰を上げて電子書籍に挑戦したので、本好きの電子書籍プラットフォームの選び方を解説していきます。
利用中の電子書籍サービスには不満な点がある
実は、既に利用中の電子書籍サービスが一つ…
でもこのサービスは、成り行き的に利用を開始してしまったもので、更に利用のジャンルを広げようとしてみたら不満な点がいくつもあるものでした。
なんで課金しちゃったんだろ
(-_-;)ゞ
読みたい衝動には弱いんだね!
言い返せない…
惹かれた理由はフルカラー
縦スクロールのフルカラーコミックを電子書籍で頻繁に読むようになったのは、多分ここ数年のコロナ自粛期間での変化だと思います。
惹かれた理由は、作品の目新しさと綺麗なフルカラーでした。
何度か課金もしましたが、その対象は転生ジャンルが大半。
悪役令嬢ジャンルも少々。
BLジャンルとなっているものは2・3作見かけたことはありますが、好みの路線から外れていた…というかBLですらないようなものだったので、それらは購読したい対象とはなりませんでした。
美麗フルカラーBLがあれば是非教えてくださいっ!
知りたいそうです
『ピッコマ』は作品数が不十分
利用中の電子書籍サービスは「待てば無料」で有名な『ピッコマ』です。
利用のきっかけはフルカラーの作品でしたが、好きな作家の好きな作品を検索するも「該当なし」。
読んでみたい有名作品、有名作家を2・3件検索して見つからなかったら、それ以上探すことはまずありません。
「この中に目的のモノはない」と結論付け、探すことをしなくなります。
暫くしてから、偶然、紙の本として所有している作品の掲載を一部確認しましたが、発売から少々年月の経過した作品でした。
もしかしたら?と以前検索したものを改めて探してみましたが、やはり該当作品は見つかりませんでした。
これから増えていくのかもしれませんが、現段階での作品数は十分とは言えません。
ニッチな作品ではなく、重版となっているメジャーな作品がいくつも「該当なし」というのは、単純に取り扱ってるジャンルや作品数が不十分ということなんだろうと思います。
結局、ファンタジー系・転生系フルカラーコミック、時々TL小説…という目的に絞った使い方になっています。
『ピッコマ』の魅力は豊富な無料サービスにあり!
- 「待てば¥0」だけでなく、無料となるイベントはいくつもあり、頻繁に開催される。
- 「待てば¥0」は23時間に1話、対象作品が無料で読める。
- 「待てば¥0」は作品ごとに適用、並行して複数の作品が楽しめる。
- 作品限定の無料チケットの配布がある。
- 作品終盤は課金の対象となる。(「待てば¥0」の対象外)
- 「待てば¥0」のリセットが待てない場合、課金アイテムで読み進めることが可能。
- 閲覧可能時間は、無料対象が72時間、課金購読対象が無期限。
- 1日2回のガチャで、リセット時短アイテムやコインが貰える。
- WEB版ピッコマでは、アプリ版の課金アイテムは使用できない。
『ピッコマ』は、できる限り無料で漫画や小説を読みたいと思っている人にとっては、無料サービスが豊富な魅力のある電子書籍だと思います。
私自身、現在進行形で読み進めている作品が複数あるので、待ち時間をつぶす時など、基本的には「待てば¥0」を利用し、年に2・3回程度の課金という感じで利用しています。
『ピッコマ』は、特定の作品を読みたいというような拘りがなく、提供作品の中から無料の範囲で楽しめれば十分という方に向いている電子書籍サービスなのではないかと思います。
めぐるみたいに、ついつい課金しちゃうかもね
ただ、WEB版との連携が悪いのが気になりますし、やはり作品数の少なさは、紙での購入量を減らす目的から考えると紙の本からの切替え対象には向いていません。
一言でいうと、残念仕様。
そもそも、WEB版の存在を知らないユーザーがいる可能性も考えられます。
WEB版?何それ?と思ったよ
アプリで買ったコインは使えないし…
結構モヤモヤしたんだよなぁ
私はスマホアプリでのフルカラーコミックの購読を主としていますが、普通の漫画の取り扱いもあります。
ちなみに、『ピッコマ』で最初に購読した作品は、萌えきゅんラインからは程遠い作品です。
異世界転生モノかな?と何気なく読み始めたものでしたが、その予想とは少し違い、気になって読み続けてしまいハマったのが『俺だけレベルアップな件』という作品でした。
今は外伝の配信が始まっているようなので、また読んでしまうと思います。
『俺だけレベルアップな件』はアニメ化が決定し、その放送が間近に迫ってます。
楽しみだっ!
電子書籍に移行したい理由は「減らさず」「減らす」ため
電子書籍に移行したいと思う理由は、一言でいうと、本の断捨離を加速させたいからです。
本棚の大半を占めてる漫画作品は、ジャンルの多い順に言えばBL、少女、TL、それからアニメ化されハマった作品の原作、あとは小説が少々…。
電子書籍に移行できずにいる間にも、随分その数は増えてしまいました。
この中に電子書籍で楽しんでいた縦スクロールのフルカラーコミックの紙書籍まで含まれてるあたり…ツッコミどころ満載という感じです。
減らすどころか電子書籍によって好きなジャンルが増えた分、紙の本の購入も増えてしまっています。
だって、「縦スクロール仕様の漫画が書籍化されたらコマ割りってどうなるの?」て、気になりませんか?
確かにちょっと気になるかも…
でしょ????
…じゃなくて!
減らさないとっ!
減らしたい気持ちはあるけど、紙の本での読書が自分の中に根づいてしまっていて切り替えられない私は、本の魅力に取りつかれ過ぎてるのかもしれません。
切り替えられない理由の一つは所有欲というか…コレクター的な部分が少なからずあります。
もう一つの理由は、紙の本ならではの魅力です。
意識せずとも把握できる残りのページ数から、ラストまでにどう展開し終わるのか、減っていくページ数と共に感じる緊張感。
漫画を禁止されていた子供時代、学校の図書室や市営図書館で推理小説を借りまくり、歩きスマホならぬ歩き読書をしていた頃に培われてしまった、作品を楽しむ上でなくてはならない感覚…みたいなものだと思います。
「本の虫」と言われた時期もありました。
これを書いていて「やっぱり私は紙の本が好きなんだな」と実感しているあたり、なかなか厄介だなと自覚してます。
とはいえ、増え続ける本に「なんとかせねば」と思う日々。
フリマアプリで売ったり、古本屋へ宅配でまとめて送り付けたりして何度か減らすこともしました。
でも、手放したくないものが多すぎて、減らそうとしてもなかなか減らすことができません。
増えるスピードのほうが早い現実。
「このままではダメだ」と思い、少し考え方を変えることにしました。
「コレクションは減らさず、物理的な所有数を減らそう!」
これができるのが電子書籍だと思います。
上に書いたページ残数からの魅力は、早々に切り替えることで慣れることができると思います。
これからもいっぱい作品は楽しみたいからこそ、やはり電子書籍サービスは無視できません。
そう考えると、電子書籍に移行することが、この記事を書き始める前より楽しみになってきました。
電子書籍のメリットとデメリット
「今度こそ電子書籍を」と思っているので、自分の思う電子書籍のメリットとデメリットを具体的にリストアップしてみました。
電子書籍のメリット
電子書籍の一番のメリットは、やはり物理的に本の量が減らせること。
本をゼロにすることはできないけども、これ以上増やさない、減らすことはできます。
後ろから覗き込まれると困るけども、表紙バレすることもなく、どこでも読めるのも嬉しいですね。
そして、劣化しないということも魅力的です。
これは災害大国日本で、毎年のように被災地の状況を伝える報道を見て思うことなのですが、崩れてしまった人々の暮らしの中にはたくさんの趣味のコレクションもあるはずで、そういったものを喪失した時の精神ダメージはどれほどだろうか、と。
想像したくない…脳が拒絶する
立ち直れない気がするよ
私の場合、それが好きな本やそれらの特典などということになります。
電子書籍にしておけば、災害による本のコレクションの劣化・消失の心配がなくなり、災害の備えにもなります。
電子書籍のデメリット
電子書籍のデメリットはいろいろあるのですが、私の場合、一番気にするべきは「目が疲れること」かなと思いました。
デジタルでイラストを書くようになってから、もともと悪い視力が更に落ち、本まで電子化するとなると、更なる視力の低下が危惧されます。
小説などは別の電子書籍サービス、端末は目の負担が少なめの電子書籍リーダーの利用も検討する必要が出てくるかもしれませんね。
考えすぎるとまた足踏みしてしまいそうなので、これ以上はあえて目をつむることにします。
サービス終了しそうな電子書籍を回避する方法
手元に実物がない電子書籍は、運営会社の倒産などを考えてしまうと不安が増すばかり。
提供サービスが終了しそうな会社はどこか、怪しい電子書籍サービスを回避する方法は何か、などいろいろ考えても明確な結論には辿り着けず、紙の本から電子書籍に移行することはできませんでした。
- 買い揃えたコレクションはどうなる?
- 返金されたとしてもまた一から集めなおす?
実際、気になりつつ見送っていた数年の間に、運営会社の電子書籍サービスからの撤退や統廃合などがあったようです。
危なかった…
あの時期に切り替えていたら、間違いなく後悔していたことでしょう。
そこで、私が電子書籍のサービス終了を極力回避するために着目したのが以下の2つのポイントです。
運営会社の安定感
現在、怪しいサービスはある程度淘汰され、安心して利用できる環境が整いつつあるのではないかと勝手に思っています。
違法サイトが紛れてるかも…
使わないでね
いろいろ調べたから大丈夫!
…多分
その中で更に安心感を求めるなら、まず1つ目のポイントは、運営会社を見ればいいかなと思っています。
電子書籍のことを詳しく知らなくても、その運営会社、協力会社というものは、有名で安定感のありそうな会社が関わっていることが多いのです。
簡単に言うと、パッとみて「なにそれ?知らない」という会社のサービスは避ければいいということです。
電子書籍サービスのこれまでの提供期間
もう1つのポイント、安全性と安心感の目安にできそうだと思ったのが、電子書籍サービスのこれまでの提供期間。
つまり、実績です。
長ければ長いほど実績があるわけですし、その分多くのユーザーを抱えているはずです。
運営方法や作品の提供方法も安定しているのではないか、と想像できます。
想定外まで想定しようとすると、現在安定している会社による安全なサービスでも、今後どうなるかわからないと不安になります。
慎重であることは悪いことではないと思いますが、それが行き過ぎるといつまで経っても行動できなくなるので、まずは、一歩前進することを優先しようと思います。
(直上の一文は、全てにおいて慎重すぎる私自身に言い聞かせる必要がある、自分に向けての言葉でもあります)
私が利用を決めた電子書籍サービスは『ebookjapan』
とりあえず、利用したい電子書籍サービスに求める基準はある程度固まっているので、いくつかの比較サイトをチェックして決めることにしました。
今回は、かなり明確に目的を持って電子書籍への切り替えを検討してきたので、諦めずに選びきることができそうです!!
以前は、「無料お試し期間なんて言うのもあると思うので、それを利用して…」と思うこともありましたが、今となっては時間の無駄という感じ。
今からそれをやってしまうと、いつまで経っても移行に踏み切れません。
簡単に求める基準を書き出すとこんな感じになります。
- 紙の本で買う作品の取扱いが充実していること
- 購入一覧が背表紙で管理できること
- お得感やサービス面が自分に合うもの
比較サイトをいろいろ見て検討した結果、取扱いジャンルや作品数が多く、腐女子の方々も多く利用しているらしい『ebookjapan』を私も利用したいと思っています。
『ebookjapan』に決めた理由に少し絡むことなので書いておくと、私が紙の本を購入する時にポチるショップは4択です。
Amazon
楽天ブックス
アニメイト
bookfan (Yahoo!ショップ)
この最後に挙げた『bookfan』。
Yahoo!ショップ内で唯一、一冊から送料無料のショップであり、携帯キャリアがソフトバンクである私にとって、以前ほどではありませんが、ポイントの還元率が高めという理由からも、とてもお世話になっているショップです。
Yahoo!ショップがTポイントからPayPayに移行してから、ポイント還元率が下がってしまったんだよね
某薬局で開催されるTポイントでのポイ活に影響が出っちゃったみたい…^^;
私がよく利用する、この『bookfan』の運営会社を確認してみると『ebookjapan』と同じ、『株式会社イーブックイニシアティブジャパン』だったんですよね。
届く宅配物の発送元を見て「あっれー?」と思ったものです。
『ebookjapan』は『株式会社イーブックイニシアティブジャパン』だけでなく『Yahoo!』と協力して運営されている電子書籍サービス、というのも心強いポイントです。
そして『ebookjapan』は、PayPayポイントが付くというのも、最も多く利用しているキャッシュレス決済がPayPayである私にとって、相性のいい電子書籍サービスなのかもしれません。
ここまで調べてきて、「なぜ今まで切り替えてこなかったのだろう…」と思うほど、『ebookjapan』は身近に思える存在でした。
まとめ
紆余曲折の末、私が紙の本から電子書籍に移行する目的のため、利用する電子書籍サービスは『ebookjapan』に決めました!
独自の目線で見極めたい人は、とことん納得するまで探すのがいいかと思いますが、なかなか手間のかかる作業になると思います。
それをしようとして、ほとんど手を付けることのないまま、長い期間決めることができなかったのがまさに私。
結局、多くの利用者のお眼鏡にかなっている対象にのっかる選択をすることが、いい感じの落としどころであり、近道なんだろうと思います。
紙の本に拘るあまり、なかなか電子書籍へ移行することができなかった本好き人間の電子書籍の選び方、いかがでしたか?
電子書籍に移行することへのハードルを下げ、利用してみようと思う人がいてくれたら、頑張って文章化した甲斐があったというもの。
私はここでお伝えした経緯で『ebookjapan』から始めることを選びましたが、他のオススメや選び方があれば私にも教えて欲しいと思っています!
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