今回読んでみた『僕らにまつわるエトセトラ』は2008年発売の九號先生の初コミックスです。
作家買いしていても、その漫画家さんの過去作品は、読んでガッカリすることが多いので基本的には手を出さないことにしているのですが…、
九號先生の過去作品を読んでみたい!という衝動は抑えきれませんでした!
思い切って購入した『僕らにまつわるエトセトラ』は、初々しさを詰め合わせたような短編集でした。
キュンの詰合せや~っ
彦摩呂風に読んでほしいらしいです
ドラマCDも発売されていたので、これについても調べてみようと思っています。
ということで、さっそく紹介していきたいと思います!
九號の短編集『僕らにまつわるエトセトラ』作品紹介と感想
『僕らにまつわるエトセトラ』
著者: 九號
出版社: 株式会社幻冬舎
初版: 2008年2月24日
目次は5タイトルありますが、実質3ストーリー構成の短編集です。
作品の掲載順に、あらすじの紹介と簡単な感想を書きますね!
『いつかぼくらは』
郁と恵太は幼なじみ。
あらすじより引用
物心つく頃には何をするにも一緒だったふたりは野球を始めたのも一緒だった。
しかし、中学生の頃、恵太は郁をかばって交通事故に遭い、野球のできない体に。
ふたり一緒に高校に進学したが、郁は野球部には入らず、恵太を避ける毎日。
離れようとする郁に恵太は……!?
二人の男子高校生の、とても青臭い恋のお話です!
何をするにもずっと一緒だった幼馴染の二人に、とある事故をきっかけにしたすれ違いが生じてしまう…。
お互いの距離感をつかみきれず、空回っている感じが微笑ましくて…。
ぎこちなさ、まどろこしさにまでキュンとしてしまいました!
『桜の巡礼』
男子からは「女みてぇ」と言われ、女子からは「王子」と言われる藤代優は、次期生徒会長とうたわれる文武両道の優等生。
いつも注目の的である藤代は、学内で知らない者はいないほどの有名人。
一方、主人公・菅谷貴久は女グセが悪く「女の敵」と言われる、いわゆるチャラ男。
特に接点のない二人だったが、ある日菅谷は、夜の校舎内で藤代が担任の森本先生とキスをしているところを目撃してしまう…。
こちらも、二人の男子高校生のお話ですが、二人は優等生とチャラ男という真逆のタイプ。
けん制し合う中で、心の一部はつながっていくような…切なさと青臭さ…。
甘酸っぱい、恋の始まる予感!!
その後の二人はどうなったのだろう…。
続編を描いてほしい作品です!
『うつくしい明日』前編・後編
売れっ子作家・桑原達志は、家政婦も雇わず、担当編集に家事までさせ、気ままな独り暮らしをしていた。
そんなある日、家の前で「行き倒れ」を拾ってきてしまう。
水を飲み、「生き返った」というその青年は、桑原の恩師・篠崎賢次郎の息子・アキラと名乗り、桑原を頼ってきたという…。
担当編集の説得もあり、しぶしぶ家に住まわせることにするのだが…。
売れっ子作家と恩師の息子という年の差カップルのお話で、前後編の二部構成となっています。
前編では想像できなかった展開が後半にあって、短い作品なのに読み応えがありました。
アキラの置かれた境遇は辛い…。
初々しい感じもするアキラからのアプローチに、桑原の少しぎこちなくもある大人の包容力!
きゅんときましたー!
『僕らにまつわるエトセトラ』
『いつかぼくらは』の続編です。
『いつかぼくらは』の直後から描かれているので、続きが読める!と歓喜してしまいました。
ただの幼馴染から少し変化しかけている関係。
この初々しい感じの二人を、ニヤニヤしつつ見守る楽しさと言ったらもう…っ!
続きを描いてくださってありがとうございます!
買って良かった!
2つは恋の始まり、1つは恋の予感を書いたお話。
どの作品も、甘酸っぱさみたいなものがあって、彼らのその後も見てみたいと思う素敵なストーリーになっていました。
九號の『僕らにまつわるエトセトラ』はこんな人にオススメ!
『僕らにまつわるエトセトラ』は、初々しい恋愛ストーリーを集めたBL短編集。
どの作品も、キスどまり。
くーっ
このじれったさが良い!
九號先生の『僕らにまつわるエトセトラ』は、どんな方にオススメかまとめてみました。
戸惑いや照れ、距離の詰め方など…。
濃厚なシーンは求めてないけど、キュンキュンしたい。
BLは好きだけどエロさは求めていないという方には超オススメです!
短編なのに適度な満足感と余韻が残る作品っていいと思いませんか?
戸惑いから伝わってくる初々しさ。
相手への思いに対する葛藤…。
ほっこりしながら、もう一度…と読み返してしまう。
何度も読めるBLを求めている方にオススメです!
最近の九號作品で楽しめる筋肉やエロい裸体はまだ拝めないので、肉体美を堪能したいと思っている方の好みからは外れている作品です。
濃厚な絡みシーンもありません。
甘々なBLを求めている方の好みからも少し外れているかもしれませんね。
『僕らにまつわるエトセトラ』が無料で読めるサイトはどこか調べてみました。
無料で読める?マンガ『僕らにまつわるエトセトラ』
単巻なので無料はないだろうと思いつつも、やはり読むなら「できるだけ安く、できれば無料で…」と思うので調べてみましたが、無料で読めるサイトは見つかりませんでした。
今回、確認したサイトは合計13サイトですが、『まんが王国』では『僕らにまつわるエトセトラ』の取り扱いの確認ができませんでした。
ebookjapan
コミックシーモア
U-NEXT
BookLive
AmazonKindle
Amebaまんが王国(取扱い無し)
dブック
DMMブックス
楽天Kobo
コミック.JP
honto
BOOK☆WALKER
紙書籍からの切り替えで電子書籍の購入をすることが多い私ですが、今回は電子書籍で初読み!
思い立ってすぐに読めるっていいですね、電子書籍は!
お得なサービスが多いこともあり、『ebookjapan』を利用し始めたことで衝動買いが増えてしまいました。
各電子書籍サイトでもいろいろなサービスがあると思いますが、『ebookjapan』の定期開催キャンペーンは以下の表のようなものがあります。
これ以外にも、連休中のお得なクーポンや出版社開催の割引セールなど盛りだくさん!
クーポンと割引セールは併用できることもあるので、うまく利用すれば半額以下で買えるというタイミングもあり、衝動買いが止まりませんっ!
電子書籍版「積読本」発生中!!
積読、積ん読(つんどく)は、入手した書籍を読むことなく自宅で積んだままにしている状態を意味する言葉である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ebookjapan』の初回登録クーポンなら6回分が70%OFFで購入できるので、まだ登録されてない方であれば、『僕らにまつわるエトセトラ』もお得に購入することが可能です。
この初回クーポンは、金曜日のキャッシュバックと併用することで、最も安く購入することができます!
次にドラマCDについて調べてみました。
ドラマCD『僕らにまつわるエトセトラ』気になる出演声優
『僕らにまつわるエトセトラ』はebookjapanの九號作品検索で知り購入しましたが、ドラマCDが出ていることは記事を書き始めた際、初めて知りました。
ドラマCDは、だいたいanimateオンラインショップで購入するので、ドラマCD『僕らにまつわるエトセトラ』の取扱いがあるのか調べてみましたが、流石に古すぎたようで見つかりませんでした。
ドラマCD『僕らにまつわるエトセトラ』
合計収録時間: 00:52:15
発売日: 2008年10月31日
幻冬舎コミックス刊行のボーイズラブ系人気作『僕らにまつわるエトセトラ』のドラマCD。恵太×郁の臆病で純粋な恋物語が、その後を描いた原作者書下ろしのストーリーも加えて、ついにドラマCD化。
商品説明より
※中古商品です
(攻)金井恵太は鳥海浩輔
鬼滅の刃 刀鍛冶の里編の玉壺役の人。
異形すぎてインパクトありすぎのキャラでした!
個人的には薄桜鬼の斎藤一役が一番好きです
(受)桐島郁は野島健児
PSYCHO-PASSの宜野座伸元役の人。
BANANA FISHの奥村英二役も。
両方とも、大好きなキャラです。
お二人とも出演作が多すぎて…、特に印象に残っているキャラクター名を上げてみました。
ちょっとどころか、かなり魅力的なキャスティング!
とはいえBLCDですし、声優さんの演じ方によってはイメージから大きく外れてしまうこともあるので、もう少し情報が欲しいところ。
どんな感じに聞けるのか、わかりやすいレビューを見つけたので引用しますね。
キャストですが、まずは無邪気な少年からクール・セクシー系までいろんな役をこなす鳥さん。
Amazonの商品レビューより
今回はお得意の前向き爽やかキャラが魅力全開でした!
声はやや高めのナチュラルトーンで。モノローグではテンション抑えめな感じがまた良かったです。
一見脳天気そうに見える恵太ですが、彼なりの繊細さで郁を気遣っているのが解る表現はさすが。
その郁を演ずる野島さんも安定感抜群。
過去の事故を引きずっている影のある雰囲気が野島さんのソフトな声に合っています。キャラ的に若干素直じゃないせいかトーンはやや低め。
また、サブキャラたちも皆良い味を出していて、物語に更なる爽やかさと、華と、奥行きと、面白さ(笑)を加えています。
メイン2人が過去をどうやって乗り越えるのか、全編通して高校生ならではの繊細さ、悩みや葛藤が描かれた爽やかな作品に仕上がっていました。
BL系ではありますが、絡みはなく、本当に人間関係が純粋に可愛く描かれているので、BL苦手な方でも安心して聴ける一枚です♪
これは、欲しいかもっ!
ということで、『僕らにまつわるエトセトラ』についてまとめてみますね。
まとめ
失敗多めの過去作買いは正直迷いもありましたが…、
「九號作品なら大丈夫だろう」と思い、購入に踏み切りました。
結論からいうと、買って大正解!
『僕らにまつわるエトセトラ』
電子書籍
紙書籍
『放浪犬と迷い猫』の約10年前に発売されていた『僕らにまつわるエトセトラ』は、一言でいうと初コミックスとは思えない満足感を得られる一冊でした。
青臭い男子高校生の、幼馴染以上恋人までもうちょっと?な関係の作品を含む短編集。
画風サンプルとして、各ストーリー導入部の見開き2ページを引用させていただいています。
最近のモノと比較すると少し雰囲気の違うキャラクターたちですが、文句なしのイケメン揃い!
詳しい情報が見当たらない九號先生についてですが、某サイトのレビューによると、イラストレーターとして挿絵を描かれていたそうです!
知らなかったよ!
勝手にガッカリしたくなくて、好きになった漫画家さんの過去作はあまり見ない私ですが、今回は満足できる作品に出会うことができました!
是非皆さんにも『俺たちにまつわるエトセトラ』を楽しんでいただきたいです!
九號先生の最新刊が気になる方は…
以下、発売の新しい順に…
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