九號の『放浪犬と迷い猫』をネタバレ気味にレビュー!取材対象は片恋相手

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『放浪犬と迷い猫』は、私が九號作品を知るキッカケとなったBLマンガです。

購入動機は、「表紙が綺麗だったから」という表紙買い

電子書籍は試し読みができますが、紙書籍だとそうもいきません。

表紙が綺麗でも本文は…という作品は結構あるので、普段表紙買いはしないのですが『放浪犬と迷い猫』は一目ぼれの衝動買いでした。

九號作品は、絵が繊細でとにかく綺麗。

視覚的満足度は100%!

本文のマンガも絵がとても綺麗で、久しぶりの表紙買いで大当たりした『放浪犬と迷い猫』ですが、内容も大当たり!

読み応えバッチリの作品でした。

紙書籍を減らす目的で電子書籍への切り替えを進めていますが、所有しているものを全て買い替えるのは流石に…と思う中で、これは迷わず買い替え対象に。

めぐる

何度も読めるBLって宝です!

みけうさ

宝なんだ…

さて、このお話は、所属する雑誌編集部が取材対象とした人物は、忘れたくても忘れられない片恋の相手だったという、拗らせキャラが主人公。

仕事で帰国したその人物は、空港からの連絡直後、いきなり音信不通となります。

片恋相手のとんでもない特技(?)によって起こってしまったトラブルから始まる『放浪犬と迷い猫』、ややネタバレ気味にレビューします

まずは、カップリングから~。

目次

行方不明ってどういうこと?『放浪犬と迷い猫』のカップリング

ホームレス手前の放浪画家
×
元親友だった編集者

めぐる

元親友…
「元」ってのがネックだよね

(攻)加瀬慎之介

大型の天然わんこ。
天才画家。
美大在学中にロンドンに留学し首席で卒業。
初めての場所だと目的地が10メートル先であっても見当違いな方向に行ってしまうという、とんでもない方向音痴。←特技(?)

(画像:『放浪犬と迷い猫』p54より)

帰国直後、突然の音信不通に「行方不明ってどういうこと?」って感じですが、原因の一つがこの方向音痴だったりします。

みけうさ

方向音痴だって!
誰かと一緒だね

めぐる

カーナビとスマホがないとどこにも行けないです!
あっても時々あやしい(^-^;

(受)吉見拓磨

主人公。
未練タラタラなツン猫。
美術雑誌「アートノート」編集部のライター。
美大で加瀬と出会う。同級生。
高2でゲイであることを自覚し、不特定な人と関係を持った時期がある。
美大時代の加瀬への思いを断ち切れないまま、仕事で再会してしまう…。

(画像:『放浪犬と迷い猫』p56より)

放浪する「天然わんこ」だから『放浪犬』で、あれこれ迷いまくってる「ツン猫」だから『迷い猫』なわけですね!

こんな二人の、恋の「邪魔者」or「キューピッド」な人物も紹介。

南室晃平

美術雑誌「アートノート」デザイナー
吉見の理解者。
試してみたら男とも出来てしまった、というバイセクシャル。
ちょいちょい吉見に手を出そうとする。

(画像:『放浪犬と迷い猫』p26より)

ということで『放浪犬と迷い猫』のあらすじを見てみましょう。

再会なんてしたくなかった『放浪犬と迷い猫』のあらすじ

『放浪犬と迷い猫』
著者: 九號
出版社: 株式会社徳間書店
初版: 2018年5月10日

「試し読み」できますよ!

世界を放浪する天才画家に、ずっと恋をしていた──

イギリスを拠点に活躍する、新進気鋭の天才画家が、帰国早々行方不明!?
密着取材するはずだった美術雑誌の編集者・吉見は胸中複雑。
迷子の画家・加瀬は、実は美大時代の親友で、いまだ想いをひきずる片恋の相手なのだ。
俺を置いて勝手に留学したおまえに、会いたくなんかなかった──。
けれど、内心反発する吉見に、編集長からお目付け役として同居命令が下り!?

背表紙より引用

話は、天才画家の行方不明に編集部が騒然としている場面から始まります。

出来れば関わりたくないはずの吉見に、加瀬と美大の同期であることを知る編集長は、連絡手段を尋ねます。
吉見は、かつて自分が加瀬との連絡窓口だったことを伏せ、探すことを請け負ってしまうのです。

7年前、一方的に自分から離れていった加瀬は、吉見にとって再会なんてしたくない存在でした。

忘れたいのに忘れられなくて、拗らせまくって未練タラタラ。

加瀬との再会を控え、ご機嫌ナナメ状態の吉見に、ノンケなはずの南室が言い寄ります。

1年以上前の「あの日」の話を持ち出して…。

それは、吉見が酔ってグダグダになった勢いで南室に絡んでしまった日の話…。

『放浪犬と迷い猫』p28-29

拗ねてポロポロ泣いてしまう吉見、可愛すぎ!

そりゃ、キスしたくなりますってと頷きつつページをめくると、…超可愛いトロトロ顔の吉見が!

吉見が長年拗らせ無意識に口走ってしまった「かせ」が、取材対象の「加瀬」であることに気づいた南室は、その存在に焦りを感じ、吉見に「今は誰かの代わりでもいいから」と迫ります。

あと一押し…だったかどうかは不明ですが、そんな二人の前に、ついに加瀬が…!

『放浪犬と迷い猫』p44-45

はい、きちゃない!

そして、臭ってます!

いろんな意味でサイテーな再会だったのではないでしょうか。

荷物を盗まれ携帯をトイレに落とし、放浪した後現れた『放浪犬』と、美大時代の恋を拗らせまくり迷走している『迷い猫』。

道に迷い、恋に迷う二人はどうなっていくのか、気になる『放浪犬と迷い猫』の私が惹かれた見所をレビューします!

不器用な二人が可愛い『放浪犬と迷い猫』の3つの見所と感想

とにかく不器用な二人。

それぞれの純粋さが可愛くて、肝心なところで二人とも臆病で…。

二人の揺れ動く気持ちが丁寧に描かれているので、全てのページが見所であると言いたいところですが、ちょっとピックアップしてみました。

とんでもない方向音痴

二人が親友になる過程や、望んでいなかった再会の時、加瀬の「とんでもない方向音痴」は二人の関係を深めるために必要不可欠な要素だったように思います。

方向音痴がなければ…
  • 美大で吉見が加瀬のフォローをすることもなく、当たり障りのない友人関係で終わっていたかもしれない。
  • 編集長が吉見に加瀬のフォローを頼むこともなく、同僚の密着担当ライターが加瀬と関わるだけで、吉見と加瀬は殆ど会うこともなく終わっていたかもしれない。

方向音痴があったからこそ増えた、二人の接点。

二人の関係を太くした「とんでもない方向音痴」って…、なかなか捨てたもんじゃない!

みけうさ

え…

それぞれの向き合い方

BLに限らず、お互いを意識している二人が離れてしまうのは、思い込みや遠慮、誤解っていうパターンが殆どだと思います。

めぐる

あと一歩踏み込む勇気、って難しいですよね。

美大で加瀬に出会う前から性的対象が同性であると自覚していた吉見と、吉見を意識したことで同性である吉見を性的な目で見ている自分に気づく加瀬。

お互いへの思い、戸惑い…。

二人それぞれの向き合い方。

吉見は今までの自分や気持ちを隠しながら友人であろうとし、加瀬は自分自身の欲望に戸惑い逃げ出してしまうわけですが…。

仕事で再会を果たした二人。

会いたくなかった吉見と、再会を望んだ加瀬。

再び、二人は自分の思いに向き合うことになります。

なぜ会いたくなかったのか、なぜ再会を望んだのか…、それぞれの気持ちが切なくて見所です

焦りの連鎖

お互いに一歩を踏み出せない、踏み込めない吉見と加瀬。

そんな二人に影響を与えるのが、吉見の同僚である南室です。

『放浪犬と迷い猫』p33

加瀬の存在に焦った南室は、何度となく吉見に関係を迫っていきます。

そして、加瀬は…、

『放浪犬と迷い猫』p160

親し気に話す二人を見て、モヤっとした焦りのようなものを感じたのではないでしょうか。

めぐる

南室、GJ!

南室が吉見にアプローチを繰り返し、それを目の当たりにした加瀬が複雑な顔をする、…焦りの連鎖?

南室の存在は、なかなかいいスパイスにもなっていると思うので、それぞれの心情の変化を踏まえ、見所だと思いました。

九號の『放浪犬と迷い猫』はこんな人にオススメ!

結局、吉見だけでなく加瀬も美大時代からの思いを相当拗らせているわけですが、『放浪犬と迷い猫』は、どんな方にオススメかまとめてみました。

ストーリー重視のBLが好きなアナタにオススメ

それぞれの気持ちが細やかに描かれていて、繊細で…。

読み終えたとき、余韻の残る作品っていいと思いませんか?

いい感じの余韻に引っ張られ、また読みたくなる。

何度も読み返したくなるBLを求めてる方にオススメです!

美しい裸体が拝めるBLが好きなアナタにオススメ

色気を感じる骨格、肉体、表情…。

いかがでしょうか!

九號先生自身も美大卒なのだろうかと思いつつ、なんて綺麗に描くんだろうって見入ってしまいました。

眼福なBLを求めている方にオススメです!

性的な描写が少ないわけではないけども、糖度は低めかなと思える『放浪犬と迷い猫』。

じゃれ合うような甘いカップルのお話を読みたい方の好みからは外れているかもしれません。

また、過去を引きずり拗らせまくっているので、過去と現在を行ったり来たりするような少々ややこしいストーリー展開が苦手な方にも不向きかもしれません。

電子限定番外編では、南室のその後がちょろっと書かれていて、これが実に微笑ましい!

スピンオフ作品を出してほしいと願っています!

ないだろうけど…。

そんな電子限定番外編付『放浪犬と迷い猫』が無料で読めるサイトはどこか調べてみました。

無料で読める?マンガ『放浪犬と迷い猫』

単巻なので無料はないだろうと思いつつも、やはり読むなら「できるだけ安く、できれば無料で…」と思うので調べてみましたが、『放浪犬と迷い猫』を無料で読める電子書籍サイトは見つかりませんでした。

各サイトの初期登録サービスなどを利用すれば安く読めると思いますが、通常購入で割引となっているサイトも見つかりませんでした。

今回、確認したサイトは合計13サイトですが、『dブック』では『放浪犬と迷い猫』の取り扱いの確認ができませんでした。

取扱いの確認ができている12サイトは、全てSS付き電子限定版(電子限定番外編)で配信されています。

ebookjapan
コミックシーモア
U-NEXT
BookLive
AmazonKindle
Ameba
まんが王国
dブック(取扱い無し)
DMMブックス
楽天Kobo
コミック.JP
honto
BOOK☆WALKER

最近まで電子書籍を利用してなかったので、『放浪犬と迷い猫』は紙書籍で購入済み。

『ebookjapan』の初回登録クーポンなら6回分が70%OFFで購入できるので、まだ登録されてない方であれば、『放浪犬と迷い猫』もお得に購入することが可能です。

『ebookjapan』初回クーポン

この初回クーポンは、金曜日のキャッシュバックと併用することで、最も安く購入することができます!

ということで、『放浪犬と迷い猫』についてまとめてみますね。

まとめ

ちょっとネタバレ気味にレビューしてきた『放浪犬と迷い猫』は、主人公・吉見のずっと拗らせまくっている片恋相手が取材相手であったことで再会し、その後の二人を見守るように描いたBLマンガです。

『放浪犬と迷い猫』

電子書籍

紙書籍

吉見がゲイであることを早いうちから気づいていることもあってか、九號作品の中で最も性描写の多い作品となっています。

心が伴わない行為や、気持ちが通じてからの行為…、表情の描き方が絶妙で引き込まれます。

ストーリー的にも絵的にも、かなりの満足度が得られるBLマンガには、なかなか出会えないと思うので、是非皆さんも『放浪犬と迷い猫』を楽しんでいただきたいです!

九號先生の最新刊が気になる方は…

以下、発売の新しい順に…

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