『よそはよそ、ウチはウチ』は2013年に発売された北上れん先生のBLマンガです。
①など巻数の記載がなく単巻の読切本に見えるものでも、読んでみると未完のストーリーだった、という単行本がBLマンガではよくありますが、『よそはよそ、ウチはウチ』もまさにそれ。
「読み切りじゃなくて続くんか~い!」という一冊です。
これからというところで終わっていて、すぐに次の巻が出るだろうと思っていたのに、待てど暮らせど次は出ず…。
2巻の発売を待つまでの間、作者買いで他の作品をコンプリートしてみたり、断捨離で手放してみたりしながらも、『よそはよそ、ウチはウチ』は未だ手元に…。
手放さなかった理由は、読み返す度に面白かったことと、なにより続きが読みたい気持ちが途切れなかったから。
でも、読みたい気持ちがある一方で、続編の発売は正直諦めていました。
流石に(間が)空き過ぎてる、もう出版されることはないだろう…。
と思っていたら、来ました!
告知が!!
無印(1巻目)の発売から10年と半年。
完結の、2巻発売決定情報!!
随分と待たされましたが超嬉しいニュースなので、改めて読み返し『よそはよそ、ウチはウチ』をレビューすることにしました!
ということでまずは、カップリングから!
夫婦同然!?『よそはよそ、ウチはウチ』のカップリング
ダメイケメンな義理の叔父
×
おかん!?な大学生

夫婦同然の会話してる…。
パンツとかゴミ出し日とかいろいろ!



まちがいなく「おかん」だ!
(攻)長塚昴之(ながつかたかゆき)


フミの義理の叔父。
商社勤めで係長職の35歳。
彼女いない歴約半年、独身。
新築マンションに1人暮らしをしているが、生活能力がかなり低い。
洗濯物は常に裏返し。
(画像:『よそはよそ、ウチはウチ』p4より)
(受)長塚史央(ながつかふみお)
主人公。愛称=フミ
20歳大学生。
義理の叔父・昂之宅でおさんどん(家政夫)のバイトをしている。
動物全般が苦手。
世話好き。
たまにしっかり者の弟に泣きつく。
(画像:『よそはよそ、ウチはウチ』p4より)


ついでに、義理の叔父と兄のフミを生ぬるく見守る二人(?)も紹介。
長塚千裕(ながつかちひろ)


フミの弟で現役高校生。
両親が海外に行くのを機に寮生活に移行。
時々フミの料理を食べに来る。
フミの愚痴聞き&励まし役。
(画像:『よそはよそ、ウチはウチ』p7より)
たろうさん
巨大な犬のぬいぐるみ
(画像:『よそはよそ、ウチはウチ』p86より)





千裕とたろうさん、いい味でてます!
ということで『よそはよそ、ウチはウチ』のあらすじを見てみましょう。
距離感がおかしい?『よそはよそ、ウチはウチ』のあらすじ


『よそはよそ、ウチはウチ』
著者: 北上れん
出版社: 株式会社リブレ
初版: 2013年1月30日
ダメなイケメンvsおかんな大学生、超変則的2人家族…プラス1匹。
背表紙より引用
大学生のフミには、両親の再婚で義理の叔父さんができた。
長塚昂之、35歳、おそらく職場ではモテるであろう外見。
仕事もデキるらしい。
しかし―― 生活能力はすこぶる低かったのだ!!
(おまけに性格もやや難…。)
フミは彼の面倒を見るため家政「夫」として出入りするうち、スキンシップ・ハグ・いちゃいちゃするのが……仕事に……って俺たちどういう関係!?
叔父×甥っ子の年の差ハウスコメディ!
話は、主人公・フミが「おかん」モードを発動しているシーンから始まります。
再婚2年目のフミの母親は、再婚相手の海外赴任に同行することを決め、息子たちの頼れる存在として義理の叔父(再婚相手の弟)、昴之を紹介する。
「頼ったらいい」とは言われていたものの、成り行きで昂之の家の家事全般をすることになったフミ。
その甲斐甲斐しい働きぶりに「かーちゃんやヨメさんになれと言った覚えはない」と昂之に言われる。
幼い頃、働く母の代わりに家事をしていたフミから見て、昂之の生活状態は目に余るモノがあり、ついついやり過ぎてしまうのですが…、


仕事疲れで帰宅する家族には温かいご飯で迎えたい、という思いがあったからこその気遣いが『自己満足はほどほどにしろ』と迷惑がられたフミ。
ショックのあまり、寮生活の弟・千裕を呼び出し泣きつく。
千裕に諭され気を取り直して戻った昂之のマンションで、うたた寝をしてしまったフミは、寝ぼけて昂之に抱き着いてしまいます。
とまぁ、若干、距離感のおかしいフミはこの後昂之とどうなりたいのか、ネタバレ気味にレビューしますね。
この関係は何?『よそはよそ、ウチはウチ』の3つの見所と感想
『よそはよそ、ウチはウチ』は一言でいうと、年の差ハウスコメディなBLです。
家族のあり方は多々あれど、1年ちょっと前までは接点のなかった相手に、どこまで踏み込み、どこまで踏み込まれるのを許すのか…。
何なのだ、この関係は?と思わせるあたりが「とにかく、よそとうちは違う」という意味の『よそはよそ、ウチはウチ』をタイトルにした理由なのかもしれません。
求められるのは生暖かく生ぬるく見守る姿勢。
ということで、私の好きな見所をご紹介します!
直筆の書き込み部分
この部分を見所とするマンガはなかなかないような気がしますが、


作中には左側のページにあるような直筆書き込み部分があちらこちらに出てきます。
これを読み飛ばすと話やセリフがつながらない、などということはありませんが、読み飛ばすと面白さが半減していることに気づきます。
「ぷっ、面白いこと言ってる」
「確かにおかんくさい」
と、クスっと笑ってしまう頻度も直筆部分にはかなりあります。
是非、じっくり読んでみて欲しい見所です。



普段、直筆部分は読み飛ばすらしい



うぐっ
ちなみに、上に引用した画像ほどの書き込み量があるのは一部のページに限られます。
全てではないのでご安心を!
スキンシップの多さ
冒頭にも少し書きましたが、距離感がバグっててスキンシップが多めな家族関係。
まず、落ち込んだ時には弟にがっつり抱き着きます。


更に寝ぼけているとはいえ、叔父に抱き着いたりもします。
スキンシップ多めなのはフミだけなのかと思っていたら、昂之もフミの頭に手を伸ばし髪をクシャっとしてみたり…。
小さい頃から知っているというならまだ分かるのですが、紹介されたばかりの義理の甥っ子に対する接し方としてはこちらもなかなかバグってる感。
でもそこが微笑ましい。
このスキンシップがどう変化していくのか見所です。



生ぬるく見守りましょう!
たろうさん目線
フミは動物全般が苦手なのですが、


そのことを面白がった昂之が買ってきたのが、巨大な犬のぬいぐるみ『たろうさん』。
注)購入直後にお名前はありません。
最初は拒否っていたフミですが、抱き心地の良さにウットリ。
この「たろうさん」は作中に何度も登場するだけでなく、『たろうさん編』というものがあって、それがなかなか面白いので、たろうさんがどこに出てきているのかや「たろうさん編」は見所です。
北上れんの『よそはよそ、ウチはウチ』はこんな人にオススメ!
10年越しで2巻が発売される『よそはよそ、ウチはウチ』ですが、サクッとネタバレすると、無印での二人の関係は昂之がフミにキスをし、それに戸惑うフミの表情で終わっています。



良く待てたもんだと自分を誉めたい!
2巻が出るからこそ、ようやくオススメすることができる『よそはよそ、ウチはウチ』は、どんな方にオススメかまとめてみました。
登場人物+一匹が全て癒し系。
ほっこりすること間違いなし!
仕事のできるイケメンな義理の叔父が家ではダメダメで、大学生がおかんっぷりを発揮してしまうというほっこりコメディ、いいと思いませんか?
ふっと笑えるBLを求めてる方にオススメです!
スキンシップは多めです。
髪をクシャっと撫でてしまったり、抱きしめてしまったり…。
濃厚なシーンは求めてないけど、キュンキュンしたい。
BLは好きだけど過剰なエロさは求めていないという方には超オススメです!
無印の発売から10年経過して完結となる2巻の発売。
2巻の内容まではわかりませんが、作風としては激しいBLではないと思うので、とにかくエロい描写が見たいという方の好みからは外れていると思います。
じれったいBLが苦手という方の好みからも外れているかもしれませんね。
初回限定版『よそはよそ、ウチはウチ』を読めるのはどこ?
単巻なので無料はないだろうと思いつつも、やはり読むなら「できるだけ安く、できれば無料で…」と思うので調べてみましたが、『よそはよそ、ウチはウチ』を無料で読める電子書籍サイトは見つかりませんでした。
今回、確認したサイトは13サイトですが、全て初回限定版である『初回限定小冊子付版』の取扱いが確認できています。
同時に『通常版』も別で販売されているので、よく確認してくださいね。
ebookjapan
コミックシーモア
U-NEXT
BookLive
AmazonKindle
Ameba
まんが王国
dブック
DMMブックス
楽天Kobo
コミック.JP
honto
BOOK☆WALKER
AmazonKindleでは、『初回限定小冊子付版』と『通常版』が同価格でしたが、他は『初回限定~』のほうが高く設定されています。
最近まで電子書籍を利用してなかったので、『よそはよそ、ウチはウチ』は紙書籍で購入済み。
電子書籍への買い替えで目を付けているのが、『ebookjapan』の「月末お得サタデー50%OFFクーポン」です!


1度利用してみましたが、かなりお得に購入することができました!
既に紙書籍などで持ってる場合、こういったものを利用して置き換えていくとお得に切り替えることができそうですね!
『ebookjapan』の初回登録クーポンなら6回分が70%OFFで購入できるので、まだ登録されてない方であれば、『よそはよそ、ウチはウチ』もお得に購入することが可能です。


この初回クーポンは、金曜日のキャッシュバックと併用することで、最も安く購入することができます!


『よそはよそ、ウチはウチ』の続き、二人のその後は是非2巻で!
ようやく見ることのかなう、『よそはよそ、ウチはウチ』の続き。



昂之からのキスに戸惑うフミの姿を見せられたまま、放置された読者の期待はいかほどか!
頼む、幸せになってくれー!
フミと昂之は、お互いの気持ちをどんなふうに自分たちの思う形にしていくのか…。
『よそはよそ、ウチはウチ』はこの2巻で完結となるので、ようやくスッキリできそうですね。
二人も、読者も!


『よそはよそ、ウチはウチ 2』
著者: 北上れん
出版社: 株式会社リブレ
初版: 2023年8月8日
紙書籍
ということで、『よそはよそ、ウチはウチ』についてまとめてみますね。
まとめ
北上れん先生の描く『よそはよそ、ウチはウチ』は、夫婦同然にイチャコラする年の差バカップルのBLマンガです。


『よそはよそ、ウチはウチ』【初回限定小冊子付版】
電子書籍
紙書籍 (通常版)
2巻の発売にあたり、『よそはよそ、ウチはウチ』について調べたところ、続編を待ち望むレビューをあちこちで見かけました。
でも、見かけたレビューは5年ほど前で途切れ…。
私もですが、そのあたりで続編を諦めた方が多かったのでしょう。
この記事が『よそはよそ、ウチはウチ』の2巻を待ち望んでいた方に届くことを願うと共に、まだ読んだことない方にも読んでみたいと思ってもらえるきっかけになれば嬉しいです。
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